おすすめ絵本2
西内ミナミ “ぐるんぱのようちえん”
森でずっと一人ぼっちで暮らしていたぐるんぱは、とても大きくて優しいゾウです。
一人暮らしが長く、孤独で、体も汚れて臭いと皆に言われていました。
そこでジャングルの会議で、彼を働きに出すということになり、体を洗ってもらい、ぐるんぱは立派なゾウになります。
ぐるんぱはさっそくお仕事を始めます。
初めての仕事にはりきったぐるんぱでしたが、お店の方針と合わないものを作ってしまい、クビになってしまいます。
その後も、彼は転職を繰り返します。
彼の作った商品はどれも素晴らしく、間違ってはいません。
それでも諦めず様々な仕事に取り組むぐるんぱ。
そんな時、12人の子を持つお母さんと出会います。
ぐるんぱが作った商品を使って子どもたちとぜひ遊ばせてほしいというのです。
彼は作った商品で子どもたちを喜ばせ、大きすぎたお皿は子どもたちの幼稚園になりました。
もうぐるんぱは一人ではありません。自分の居場所を自分で見つけたのです。
この本は優しい表現でストーリーが展開されますが、自分の殻から思い切って外に出る、そして、失敗を繰り返しながらも、諦めずに前に進む、 とても大切なメッセージが込められています。
子どもたちには失敗を怖れず前に進み、自分の居場所を見つけられる強さの大切さを伝えていきたいですね!